富山城は1543年に神保家によって築城したといわれる城。
明治の廃藩置県によって廃城となり、明治時代に本丸が焼失しています。現在は富山市の中心地に富山城址公園として整備されており、場内には模擬天守が建てられ、民俗資料館になっています。
今回はそんな富山城にいってきました。
結論から言えば、入場料が安価な割にプロジェクションマッピングや天守閣の展望台等、楽しい内容が盛りだくさんで満足度高めの良スポットでした。
ただ、姫路城や松本城などの純粋な城として楽しむのではなく、博物館として訪問するのがオススメです。
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富山城址公園は広く、のんびり散歩できるよいところ
この後訪問した環水公園もそうですが、富山市の公園はクオリティが高いです。芝生が踏み荒らされておらず、元気に生き生きと生えています。関東では人の立ち入れる場所に芝生が綺麗に生えていないので、感動しました。
広々としておりぼーっとするのには最適。個人的には家の前にあったら毎日通っちゃうレベル。
さらに公園内にはアートなブルージーンズ像が。日本美術展覧会の出展作品のようです。ジーンズの質感が見事に再現されていて小一時間眺めてしまいそうでした。
えっ、何か下心が見える?やだなぁ、そんなわけないじゃないですか。
富山城は戦後再建され、中は記念館に
冒頭でも述べた通り、富山城は明治時代の廃藩置県政策により廃城となっており、現在の天守閣は戦後再建された建物です。残念ながら鉄筋コンクリート。
現存する木造天守が見たい方は、大人しく姫路城・松本城・高知城等を見に行きましょう。個人的にはやはり世界遺産の姫路城がイチ押しです。規模もスケールも桁違いよ!
さて、富山城ですが、中は郷土博物館になっており、大人1名210円で中に入ることができます。
※城址公園内にある佐藤記念美術館とセットなら310円です
富山城は、神保長職(じんぼうながもと)が1543年に建築した城です。その後、織田信長の家臣である佐々成正(さっさなりまさ)の居城となり、織田家没落後は前田利家(まえだとしいえ)の分家の1人である、前田利長(まえだとしなが)が富山の地を収める事になったとのこと。
加賀と比べて財政のひっ迫していた富山藩は、財政を改善するために産業育成に力を入れ、その最大の成果が薬売りであり、今日に至るまで富山といえば薬売りのイメージとなったようです。

前田利長の物と言われている兜。倒れたら人が潰される…。
展示の1つに、富山城の模型と、その模型に投影するプロジェクションマッピングがありました。これが中々凝った作りになっていて、歴史好きにはたまらんかったです。見る場所が狭く、多くの人が1度に見れないので、すいているときにどうぞ。

結構な力の入れようだったプロジェクションマッピング。
また、天守閣にも登れます。やや階段が多く、空調もないので暑いですが、是非登ってみてください。
天気が良ければ立山連峰が一望できます。天気が・・・良ければ・・・(私がいった時は曇天…。)

富山城東方向の眺め
妊娠7か月の私の妻は階段が少しつらいと言っていたので、高齢者の方も含め無理は禁物です。
佐藤記念美術館は美術品が好きならセットで。

佐藤記念美術館
正直私は安土・桃山時代の歴史や世界史は好きなのですが、あまり美術品に強い関心がありません。しかし100円の追加料金で入れるとのことだったので、折角の機会と思い、中に入ってみました。
写真撮影厳禁のため、写真はありません。中の広さは畳60畳分くらいの部屋が2つで、その中に美術品が50点ありました。
また、2階は美術館の主である佐藤氏の住処が移築されており、日本家屋の展示になっています。日本家屋は好きなので、2階は興味深く拝見しましたが、1階の展示は品数も少なく、少し物足りない印象。
美術品好きの方は、富山城と合わせて試しに行ってみるとよいかもしれません。
基本情報
富山城址公園
住所 | 〒930-0081 富山県富山市本丸1 |
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営業時間 | 24時間営業 |
入園料 | 無料 |
富山市郷土資料館(富山城)
住所 | 富山城址公園と同じ |
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営業時間 | 9時~17時(最終入場は16時半まで) |
休業日 | 12/28~1/4 ※展示入れ替えによる臨時休業あり |
入園料 | 大人210円(佐藤記念美術館とセットの場合310円)、高校生以下無料 |
佐藤記念美術館
住所 | 富山城址公園と同じ |
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営業時間 | 9時~17時(最終入場は16時半まで) |
休業日 | 12/28~1/4 ※展示入れ替えによる臨時休業あり |
入園料 | 大人210円(佐藤記念美術館とセットの場合310円)、高校生以下無料 |
以上!