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【ニュース】ボーイング工場から飛ぶ定期航空便?

ペインフィールド

アメリカの航空会社であるユナイテッド航空は8月10日、アメリカワシントン州にある、ペインフィールド空港発着の定期便を就航すると発表しました。ユナイテッド航空によると、2018年の秋にユナイテッド航空のハブ空港であるデンバー、およびサンフランシスコを結ぶ便を、それぞれ毎日6便就航させるとのことです。ペインフィールドではこの他にも、アラスカ航空が定期便を就航させることを発表しており、こちらも2018年秋にサービスが開始される予定です。

少し面白いのは、このペイン・フィールドという空港。実はボーイングの最終組立工場に隣接するもので、基本的にボーイングが使用しているものです。

ペインフィールドとは

ペインフィールドはワシントン州シアトル近郊にある、ボーイングエバレット工場に隣接する空港です。工場の敷地面積は約1,025エーカー、東京ドーム89個分という広大なもの。実際の組み立てを行っている工場建屋はギネスブックにも認定されている、世界最大の飛行機工場です。なお工場には博物館が併設されており、工場内見学ツアーも実施されている人気の観光スポットです。

最新機であるボーイング787を含む多くの飛行機がここで製造されており、完成後日本に運ばれる機体も多数あります。完成後には滑走路を利用して飛び立っていく必要があり、それに利用されているのがペインフィールド、というわけです。

ちなみに、中部国際空港セントレアには2018年の夏にFLIGHT OF DREAMSという施設ができる予定なのですが、その中にはシアトルをコンセプトにした商業エリアができる予定となっています。シアトルをコンセプトにしているのは、ボーイング創業の地がシアトルであることや、ペインフィールド、セントレア間にはボーイング747LCFという、飛行機の部品を運ぶための大型機が日本で唯一飛行してきているためです。

何故そんなところから定期便が?

シアトルはテクノロジー産業発展の影響で、昨年の人口増加率が全米1位となっています。その影響でメインの空港であるシアトル・タコマ国際空港の利用者数も前年比で8%の増加(年間発着回数約41万回、利用者数約4570万人)と急増しており、混雑に拍車がかかっています。

シアトル・タコマ国際空港ではターミナル拡張工事を進めていますが、それだけでは追いつかないため、その近隣に位置するペインフィールドを利用することになったと考えられます。ちなみにユナイテッド航空初の民間便は約80年前にペインフィールドから飛び立ったそうです。それが戻ってきたというのは感慨深いですね。

豆知識: アラスカ航空って?

ユナイテッド航空は良くも悪くも有名な航空会社ですが、アラスカ航空はあまり聞いたことのない方も多いのではないでしょうか。

アラスカ航空はアラスカ州を拠点とする・・・わけではなく、シアトルを拠点とする航空会社です。主なハブ空港はシアトル・タコマ国際空港で、本部もシアトルにあります。アメリカ国内、カナダ、メキシコなどの北米の100都市以上に便を就航させており、アジアや他の地域には飛んでいないため、北米に行かない限り見る機会はあまりないかもしれません。2016年にはヴァージン・アメリカを買収してますます航路を拡大させています。

アラスカ航空

特徴的な尾翼のロゴ (出典: アラスカ航空)

なんだか尾翼のロゴはあやしげですが、アメリカの航空会社の顧客満足度調査で1位になったこともあり、そのサービスには定評があります。私も利用したことがありますが、キャビンアテンダントの方がとても親切で、ぜひリピートしたいと思いました。ちなみにアラスカ航空のマイルはJALに加算することが可能です。

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